高次脳機能障害 就労継続支援B型のワークトライアル訓練

高次脳機能障害 就労継続支援B型のワークトライアル訓練

2020.2.10更新
今回のレポートではいきいき*せかんどの就労継続支援B型の活動の概要と、ワークトライアルの実例をお伝えします。

訓練の目標

「いきいき*せかんど」の就労継続支援B型では、働く・高次脳機能障害の啓発・地域との関わりを持つことを目的に「真心を込めて」商品の製作、販売を行っています。マフィン、ビスコッティ、高次脳機能障害啓発商品として、缶バッチ・キーホルダーを販売しています。

●訓練のステップ
6ヶ月終了時に評価があります。評価によって、就労ができる状態と判断されたら、他機関と連携して就職活動に入ります。

「働く体験」をする訓練
自主製品の製作、出張・イベント販売、清掃活動などのプログラムによる「働く体験」を通して就労に必要な知識と能力、協調性を身につけます。
自分の長所や課題を確認し、現状に合った職業適性を発見し、就労可能と評価を受けた後には、次のステップとして障害者就労を目指します。
また、販売体験や地域交流等に携わることで、高次脳機能障害の普及啓発活動にもつなげていきます。

 

ワークトライアルの実例

この日は、管理部と販促部の2グループに分かれての活動です。グループはメンバーの方の適性・ご状態によって分けられています。管理部では商品のラベルの検品と売り上げの管理、販促部では販売促進プロジェクトでビスコッティの販売促進に関するミーティングを行いました。

 

 

管理部:商品ラベルの検品と売り上げの管理

この日の管理部のメニューは、ビスコッティのラベルの検品とその売り上げ管理のワークトライアル。それぞれマニュアルに沿って進めていきます。

ラベル管理
ビスコッティはパッケージの表面と裏面にラベルを貼りますが、その内容を検品します。
マニュアルに沿って作業を進めていきますが、高次脳機能障害の症状の一つである注意障害を補うために、1. 定規を使う 2. 指さし 3. 読み上げ の3点を励行しています。
注意障害のために注意が逸れてしまったり見落としてしまうことがあります。その点を補うために、一度ではなく三回見直すことを励行しています。

売り上げ管理
売り上げ管理もマニュアルに沿って作業を進めていきますが、ラベル管理と同様に三回見直すことで注意障害を補っています。入力 → 印刷 → 3回見直しまでの一連の作業が終了した時点でスタッフが内容をチェック。間違いを修正しさらにもう一度3回見直しという流れです。作業の見直しは自分の仕事に対する責任感を持つための訓練にもなります。
作業が途中で終わった場合はどこまで出来たかを記入し、次回に続きの作業を行います。チェックを入れておくことで記憶障害によるミスを補っています。作業の見直しは自分の仕事に対する責任感を持つための訓練にもなります。

 

販促部:販売促進プロジェクト

販売促進プロジェクト計画の目的は、商品への関心をもつことで、働く意欲を持ち、責任感を育成し、仕事への自発的な行動ができるようにすることです。
内容は
❶来月の主力商品を決める
❷商品について調べる 試食
今回のセールストークを決める
❸商品知識をメンバーへ説明する
試食 売り上げ目標個数を決める
❹ポップ作り セールストーク入力

1月20日の活動で行った1.ショコラオレンジとブラウニーの材料 2.ブラウニーの特徴 3. オレンジピールとは に関する調査の結果に基づいて、この日は販売時のセールストーク、ポップ作りのミーティングを行いました。

 

 

高次脳機能障害のリハビリテーション

高次脳機能障害のリハビリテーションプログラムには、一般的に次の3つがあります。

●医学的リハビリテーションプログラム

病院や診療所などの医療機関で行う療法です。定期的にカンファレンスを開いて目標や方針を確認しながら評価・計画に基づいて実施します。

●生活訓練プログラム

障害者支援施設が提供するサービスのひとつで、利用者が日常生活能力や社会活動能力を高めるためのプログラムです。生活の安定、積極的な社会参加を目的としています。

●就労移行支援プログラム

一般企業や在宅で就労を希望する利用者を対象に、障害者支援施設が提供するサービスのひとつです。就労に必要な知識や能力を高めるトレーニングや、適性に合った職場探しのほか、就労後の支援などを行います。

目黒区高次脳機能障害者支援センター

抱え込まずにご相談ください。

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