いきいき*せかんどの自立訓練って?…Vol.2

いきいき*せかんどの自立訓練って… Vol.2 メモ訓練

2019.9.25更新

 

こんにちは。いきいき*せかんどです。前回はいきいき*せかんどの自立訓練の全体像を紹介しました。今回は現在行われているベーシック訓練の中の「メモ訓練」の様子をレポートいたします。メモ訓練は職業準備性(社会人が一般的に備えておくべき基本的な資質)を高めることを目的としています。社会復帰のために、自分の高次脳機能障害の影響を知り、対処方法を身につけることを目指します。

目的

①高次脳機能障害の影響を知る ②障害の対処方法を身に付ける

メモ訓練で学ぶ職業準備性

①指示内容の理解、作業の正確性
■指示内容を正確に理解する ■復唱をして相手に確認する ■不明点がある場合は、質問をする
②作業環境への変化への対応
仕事内容・環境が変わっても、メモを見て正確に作業を行う

 

 

高次脳機能障害(記憶障害、注意障害、遂行機能障害など)があると、次に何をするか忘れてしまう、手順をまちがえる、優先順位がわからない、聞き漏らしてしまう、書き忘れてしまうといったことが起こり、指示通りの作業が難しくなることがあります。

そのため、メモ訓練は単なるメモ用紙ではなく、要点をまとめて記入できるようにオリジナルのフォーマットを用いて行います。訓練は ❶指示の受け方を確認 → ❷実際に指示をメモに取る訓練 → ❸メモをもとに行動する という流れで行われます。ワークを通して自己評価と他者評価を比較検討していくことで、自身の高次脳機能障害による影響を認識することができます。
さらに、ワークの評価・分析によって、自分はどういった種類の作業が向いているのか、どういった間違いをしやすいのかなどを自覚するとともに、自分の仕事に対するキャパシティ、適正を確認し、あらかじめ指示をマニュアル化する、指示の内容を減らすなど実際の就労に際しての具体的な対処方法を身に付けていきます。

 

●ワーク1
まずはメモ用紙・筆記用具を用意し、メンバーの方一名が代表して「メモの基本」の “指示の受け方” を音読しながら確認します。

指示の受け方
・指示は最後まで聞き、質問はあとでする
・指示を受ける時は、必ずメモをとる
・5W1H(何を/なぜ/いつ・いつまでに/どこで/誰が/どうやって)を把握し要点をメモする
・最後に復唱して確認する

次にいきいき*せかんどのスタッフが指示内容をゆっくりと読み上げます。

今回の1つ目ワークの指示は下記のような内容です。

ワーク1
今日は午後の時間に見学の方が来ます。メモリーノートについて説明してもらいたいので、昼休憩時にメモリーノート使用で意識していることをまとめておいてください。

メンバーの方々は指示内容をノートにメモしていき、自信のない場合は、スタッフに何度か繰り返して読みあげてもらいます。メモを書いていくことで、指示内容を整理していくことができます。

次に一人ずつメモの内容を発表し、スタッフがホワイトボードに書き取っていきます。

一通り書き取ったら、それぞれの内容を比較して、何がもれているか、5W1Hがどれにあてはまるかなどを検討していきます。

最終的にスタッフがメモの内容の正確性を比較検討して、それぞれの発表の評価をします。

 

●ワーク2
続いて同じ流れで2つ目のワークを行います。2つ目ワークの指示は下記のような内容です。

ワーク2
水曜日の面談は、15時から行います。清掃はなしで、振り返りシートを記入してスタッフに報告してください。

上記の指示の様に、その内容によって5W1Hの要素が複数ある場合などもあり、整理するためにもメモは大変有効です。

いきいき*せかんどの自立訓練の全体像を確認したい方は コチラ をご覧ください。

 

#002 高次脳機能障害と認知症の違いは?

高次脳機能障害という言葉は、認知機能障害全般を示すので、広い意味では認知症も含まれます。「血管性認知症のため高次脳機能障害の症状がみられます」などと使われます。
高次脳機能障害の行政的な定義では、回復が見込めない進行性の病気は除外されているため、一般的には認知症は高次脳機能障害には含まれません。
高次脳機能障害は進行性ではなく程度によって回復が期待できますが、認知症は徐々に進行していきます。


 

目黒区高次脳機能障害者支援センター

目黒区高次脳機能障害者支援センターでは、目黒区の高次脳機能障害当事者、ご家族の方への総合的な支援を行っております。
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