いきいき通信オンライン 41号

いきいき通信オンライン 41号

2019年1月11日更新

第41号いきいき通信オンライン テーマ

「聞いて! 活かして! 広めよう!

今年度最終号のいきいき通信は、「聞いて!活かして!広めよう!」をテーマにお届けします。1 年間「サポーターの輪をひろげよう」をテーマにこれまで高次脳機能障害や若年性認知症の当事者・ご家族、関係機関、地域の方々、サポーターになって下さった皆さんと少しずつ作り上げてきている支援の輪をさらにひろげていけるよう交流の機会をつくり発信して参りました!今月号では、他区の認知症カフェに訪問させて頂き、それぞれの特徴や雰囲気、参加方法など、たくさんお話を伺って参りましたので、皆さんにお伝えしていきたいと思います。いきいき通信を読んで下さった方の情報収集につながったり、自分に合った参加方法を考えてみたり・・・と少しでもお役に立てたらうれしいです。

認知症カフェってどんなところ?

皆さん、認知症カフェはご存じでしょうか? 各地に様々な認知症カフェがあり、目黒区ではDカフェという名前でカフェが開催されています。認知症のご本人やそのご家族の方だけでなく、地域住民の方や福祉・医療の専門職の方などが集まり、情報交換をしたり、一息ついたり・・・認知症カフェには様々な利用の仕方があります。また、そのカフェによって特色は様々で、皆さんの目的に合ったカフェを見つけて頂き参加してもらえたらと思っております。そして、当施設でも1か月に1回カフェを開催しています。今回は都内3 か所の認知症カフェに伺い、どういったカフェが地域にはあるのか・どういった取り組みをされているのか、見学をさせてもらいました。認知症に関心のある方がより参加しやすく・なんだかハードルが高いなという方が参加してみようかなと思えるカフェの取り組みをご紹介させていただくとともに、今回の訪問
を通して、当施設で開催しているカフェに取り組みを活かしていけたらと思っております。


~若年性認知症カフェ、認知症カフェに訪問してきました!~

「若年認知症カフェ ちーたーひろば」「若年性認知症カフェ ハーモニー」「出張認知症カフェ Dカフェ」に行ってきました!

若年認知症カフェ ちーたーひろば

JR 高円寺駅から徒歩10 分程、商店街を抜けると「若年認知症カフェちーたーひろば」があります。訪問当日はボランティアの方が出迎えてくださりましたが、曜日によっては当事者の方が出迎えてくれることもあるとのことでした。カフェでは、当事者・ご家族の方だけでなく、地域住民の方・通りすがりの方など様々な方が出入りし、皆さんそれぞれの時間を過ごされています。おすすめのドリップコーヒーを飲みながら、カフェ内にある当事者の方手作りの商品を見るのも良し、当事者・ご家族と話すも良し、ご自分の過ごし方でゆっくりできる素敵なカフェです。(文・川島)


●会場:中野区大和町3-2-11 ちいたび会事務局
●日時:毎月第1 土曜日/第3 水曜日 午前11:00〜午後4:00
●参加費:ドリップコーヒー300 円、フードメニューなど
●問い合わせ:03-3338-6932 ホームページ:http://chiitabicafe.jp/

若年性認知症カフェ ハーモニー

JR 十条駅南口からすぐの場所に「若年性認知症カフェ ハーモニー」はあります。カフェでは、お茶を飲みながら皆さんと情報交換をしたり、当事者の「やってみたい!」気持ちを応援しながらその日のプログラムを決め、和やかでほっとひと息できる時間が流れています。訪問当日は、以前から希望に挙がっていたという、区のコミュニティバスを利用したバスツアー計画についての話が進んでいたり、後半はカフェの前にある広場でグランドゴルフを行ったり、と盛りだくさんの内容。当事者・ご家族、地域住民のほか、区役所・地域包括支援センターの職員も参加しているので、気軽に相談できるというのも当事者・ご家族にとって心強いです。(文・野々山)

●会場:カフェ・音楽スタジオ トマト(北区上十条1-19-12)
●日時:第2 水曜 13:00~15:00
●参加費:100 円(お茶・おやつ代)
●問い合わせ:03-5948-5630(十条台高齢者あんしんセンター)

出張認知症カフェ D カフェ

町田市では当事者の方にどんなカフェなら参加してみたいか、話を伺う所からスタートしました。始めはイベントの開催や地域貢献活動をしていましたが、イベントではなく日常的な場所で集う形で自分たちにしかできない、自分たちの取組みを知ってほしいという話から地域のカフェで開催し、市内のスターバックスと協働して開催されるようになったのが、今の認知症カフェ(D カフェ)となっています。今回は多摩境店に伺いました。メンバーの中心にはカフェを進行して下さる方がいて、話題の提供や、話をしやすい状況を作り出すなど、話がなかなかうまくできない方も気兼ねなくすごせる雰囲気があります。(文・梅津)


お店は通常通り営業してます
●会場:町田市内スターバックス全店舗
●日時:日程の情報は、町田市役所のホームページをごらんください。
●参加について:予約不要で、自由にご参加できます。
●お問い合わせ:042-724-2140(町田市高齢者福祉課)
<インターネット:「まちだD マップ」で検索すると情報が表示されます>

いきいき☆福祉まつり開催しました!
昨年9 月17 日(月)、第1 回いきいき☆福祉まつりを開催しました。地域住民や関係機関の方々と交流を深め、障害を啓発すること、利用者様の社会参加の場とすることを目的に、喫茶やバザー、障害啓発の展示や体験コーナーを設けました。当日は、地域や関係機関の方々、ご家族等多くの方にお越しいただき、様々な交流が生まれました。事前に準備を重ねた利用者様は、当日も接客等大活躍!バザーや産直野菜販売も大盛況でした。開催にあたり、バザー品提供やボランティア等、様々な形でご協力いただいた皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。(文・関根)
第11 回 目黒区高次脳機能障害者支援連絡会を開催しました!
●開催日:平成30 年10 月24 日(水)18:30~20:30 場所:目黒区総合庁舎 2階大会議室
●目的:目黒区内における高次脳機能障害の普及啓発及び各関係機関の交流・今後の連携
●テーマ:「高次脳機能障害のこれからを考える ~地域で支えるための新たな取り組みは?~」
●内容:サポーターの実践報告、事例報告(障害者就労した事例)、関係機関との意見交換など
~参加の感想~ 日産厚生会玉川病院 連携支援センター ソーシャルワーカー 宍戸 彩華 様より
今回連絡会に参加し、目黒区の高次脳機能障害者サポート機関が様々な取り組みをしていることを改めて知り理解できた。当院も高次脳機能障害拠点病院として、退院後あるいは外来通院時に各地域のサポート機関に繋ぐ役割を持っており、それぞれの機関での取り組みを詳しく知ることで、高次脳機能障害を持つ患者さんにより良い支援ができるようになると感じた。しかし、まだまだ社会に高次脳機能障害が広く理解されていない現状があることも今回の連絡会を通して痛感し、我々支援者に何ができるのか改めて考えた際、もっと私達支援者同士も繋がっていく必要があると感じた。こうした連絡会はもちろんのこと、定期的な支援報告会を今後行っていきたいと感じた。
平成30 年度 めぐろ高次脳機能障害サポーター養成研修を開催しました!
●開催日:平成30 年11月2 日(金)18:30~20:30
●場所:目黒区総合庁舎 2階大会議室
●目的:サポーター(高次脳機能障害の知識をもった、必要時に配慮や手助けができる者)の育成、普及啓発
●内容:①高次脳機能障害の基礎知識(目黒区高次脳機能障害者支援センター) ②障害者雇用の取り組み
(株式会社オペレーションファクトリー様) ③目黒障害者就労支援センターの紹介(目黒障害者就労支援センター様)
~参加の感想~ 東京労働局 ハローワーク渋谷 専門援助第二部門 統括職業指導官 中島 浩志 様より
ハローワークには就職を目指して日々多くの障害者の方が相談に訪れますが、高次脳機能障害のある方は全体の1%にも満たず、障害者雇用を進めている企業であっても認知度はまだまだ低い状況にあると思います。企業はリスクを避けるために知らないことには手を出さないことが多いため、このような研修で高次脳機能障害の基礎知識についてのご講義とあわせて、実際に高次脳機能障害の方を雇い入れている企業から取り組みについてご講義いただくことは、企業にとっても大変有意義な内容であり、一歩踏み出すための重要なきっかけになると思いますので、1社でも多くの企業にこの研修を受けていただき、高次脳機能障害の方の活躍の場が増えていくことに期待しています。
~第11 回 目黒区高次脳機能障害者支援セミナーのお知らせ~
●開催日:平成31年1 月25日(金)18:00~20:00 場所:目黒区総合庁舎 2階大会議室
●内容:「小児の高次脳機能障害支援」 第一部:「子どもの高次脳機能障害と発達段階への影響について」
(神奈川リハビリテーション病院 小児科部長 栗原 まな先生)
第二部:「教育現場から発信する!子どもの高次脳機能障害の理解と支援の現状について」
(都立城北特別支援学校 主幹教諭(特別支援教育コーディネーター) 林田 麻理子先生)
★申し込み先:目黒区高次脳機能障害者支援センター TEL.03-6808-8575 FAX:03-6808-8576 締切:1 月23 日(水)

いきいき*がくだい活動紹介〜プログラムを紹介します!

脳卒中再発予防プログラム

高次脳機能障害の原因となる脳卒中を再発しないよう生活習慣を見直し、健康的に生活が出来るようにするための講義や実践を行っています。

外出活動

外出活動は、ただ楽しむだけではありません。計画⇒実行⇒振り返りの過程を通してご自身の気付きと変化を促していくリハビリの一環です。

個別プログラム

集団活動が多いいきいき*がくだいですが、プリント学習をしたり、その方の状態に合わせて個別プログラムを実施しています。認知機能だけではなく、生活で困っていることや身体の管理方法等も支援しています。

チーム・ワンステップ

若年性認知症の方の仕事的作業の場・職業評価の場として活動を行っています。ちんすこうの製造、公園の花壇整備、折り込みチラシ作業等を通して、一歩踏み出せるようにがんばっています。

見守りサポーター活動

目黒区見守りネットワーク事業の一環で、見守りサポーターとして地域の見守りを行っています。ポストに郵便が溜まっている家は無いか、困っている人はいないかをパトロールしています。

清掃活動

10 年間続く学芸大学周辺での清掃ボランティア活動です。目黒区からも表彰を受けた活動で、地域の美化に一役かっています。

今回紹介したのは活動の一部ですが、多くのプログラムを取り入れながら、障害をもっていてもその人らしい生活が送れるよう支援をしています。(文・後藤)

B型商品紹介

季節限定 黒糖くるみビスコッティ販売中!

生地にくるみが入っていて、黒糖の自然な甘さがお口全体に広がります。
他の味に比べとてもリッチなお味で、スタッフの一押し商品です!!
販売先:目黒区役所(第1・3金曜 12 時~13 時半頃)
さんまるしぇ(月~土 11:00~19:00 目黒区目黒本町1-14-24)
☆3月まで販売予定です♪この機会にぜひどうぞ☆1個 150 円

NPO会員のご案内会員とは

  • ●NPO会員とは、主に賛助会員で構成され、事業活動を理解・応援して下さる方をいいます。
  • ●当NPO法人の場合、若年性認知症や高次脳機能障害の啓発活動を応援して下さる方が会員となります。
  • ●施設利用の有無に関わらず、応援することができます。

会費

  • 事務局の運営、並びに通信の発行や講座等の啓発活動に使われます。
  • ●入会金…1,000円
  • ●年会費…1,000円

新規NPO会員のみなさま

  • 今回6名の方に新しくご入会頂きました。ありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。


今号では、多くの方にインタビューさせて頂きました。インタビューやご意見を当センターの今後の取り組みに活かしていきたいと思います。(文・川島)