若年性認知症 Q&A

若年性認知症Q&A

 

若年性認知症の初期症状にはどのようなものがありますか?

原因となる疾患によって症状が違います。ここでは代表的な4つの認知症の初期症状をお伝えします。家族が「何か違和感がある」「何かがおかしい」と感じたら、普段の様子をメモし、なるべく早く専門医を受診しましょう。

❶ 脳血管性認知症

計算力や理解力、記憶力など知的機能に障害が現れます。また運動麻痺、歩行障害、尿便失禁、嚥下障害など、神経が阻害されて起こる症状も見られます。頭が重い、めまい、ふらつきなどの症状が現れ、抑うつ状態になりやすいのも特徴の一つです。

❷ アルツハイマー型認知症

短気になる、同じことを何度も言ったり聞いたりする、置き忘れやしまい忘れなどが目立つといった症状が現れます。また、趣味やスポーツなど今まで好きだったことに関心がなくなったり、身だしなみを気にかけなくなったりします。

❸ 前頭側頭型認知症

自発性の低下、言葉の意味が分からない、文字を読み間違うなどの症状。共感・感情移入ができない、食事や嗜好の変化や、刺激に対する反応や欲求が抑えられず本能のまま行動したり、暴力をふるったり、万引きをしたりと、社会性がなくなる場合もあります。

❹ レビー小体型認知症

ごく初期の段階から、物忘れなどの記憶障害よりも、リアリティのある幻覚や幻視が現れるのが特徴です。そのため、しばしばうつ病や統合失調症と間違われる場合があります。

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仕事を続けたいのですが、どのような支援を受けられますか?

当センターの東京都若年性認知症総合支援センターでは、若年性認知症支援コーディネーターが、就労継続はもとより、経済保障、介護、障害等多岐にわたる情報を提供し、地域支援機関と相互に連携して必要な助言を行います。お気軽にご相談ください。 詳しくはこちら
障害者自立支援法などに基づいた就労に関するさまざまな支援があります。以下は代表的な支援機関です。

● 障害者就業・生活支援センター

ハローワークをはじめ、行政機関、就労移行支援事業所等の福祉施設、区市町村障害者就労支援センター、障害者職業センター、医療機関、特別支援学校等の関係機関と連携しながら、障害のある方の就労支援と、企業への雇用支援を行っています。生活費の管理・健康上の問題などについての具体的なアドバイスを受けることができます。
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● ハローワーク

障害について専門的な知識をもつ担当者が、仕事に関する情報提供、就職に関する相談など、るさまざまな相談に応じます。障害の状況やこれまでの経験などに応じてアドバイスを受けることができます。職業訓練の案内、採用面接の同行などのサービスを受けることもできます。
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● 就労移行支援事業所

市区町村から「障害福祉サービス受給者証」の交付を受けることでサービスを利用できます。事業所によって取り込みは異なりますが、職業能力を高めながら就職活動を行うことができます。

● 障害者雇用支援機構

主治医と連携し、雇用促進・職場復帰・雇用継続のための専門的な支援を行っています。
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20台、30台で若年性認知症を発症することはありますか?

2009年の厚生労働省の調査によると、若年性認知症の患者数の合計は約37,800人。そのうち50〜64歳が32,210と約85%を占めています。40歳までに発症した例は2,210人で、20台や30台での発症はごく稀な例といって良いでしょう。心配な場合は、かかりつけ医に相談するか、物忘れ科や専門外来を受診しましょう。

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夫が何度も同じことを言ったり、聞いたりします。とても心配なのですが、若年性認知症のチェックリストはありますか?

下記は簡単なチェックポイントです。

  • ・今日が何日か認識できない
  • ・食事をしたことを忘れるなど、直近のことをよく忘れる
  • ・最近聞いた話が思い出せない
  • ・何度も同じことを言う
  • ・よく知っているはずの言葉や単語を思い出せない
  • ・話の内容が脈絡がなく、まとまらない
  • ・質問を理解できない/話がかみ合わない
  • ・会話を理解するの難しい
  • ・昼間と夜の区別がつかない
  • ・間違いを指摘されて取りつくろう/話のつじつまを合わせようとする
  • ・質問に答えられず家族の方を向く/会話の際に家族に依存することがある

※おおよその目安で、医学的診断に代わるものではありません
また、下記は東京都若年性認知症総合支援センターが作成したチェックリストです。
認知症の疑いチェックリスト(pdf)
※おおよその目安で、医学的診断に代わるものではありません
心配がある場合は、できるだけ早く当センターにご相談いただくか、かかりつけ医・専門医を受診しましょう。

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妻が若年性認知症を患っています。私の仕事の都合でショートステイを利用したいのですが、サービスの内容を教えてください。

●ショートステイの種類

ショートステイには3つのタイプがあります。
❶比較的状態が安定している方が利用する「(介護予防)短期入所生活介護」
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ショートステイ専門施設でサービスが受けられます。介護保険が適用。
❷医学的管理が必要な方が利用する「(介護予防)短期入所療養介護」
介護老人保健施設、介護療養型医療施設でサービスが受けられます。介護保険が適用。
❸有料老人ホームが提供する有料ショートステイ

●ショートステイを利用できる期間

1ヶ月につき連続して最長30日まで、介護認定期間の半数まで(介護認定期間180日なら90日まで)という規定があります。例外が認められることがあります。ケアマネージャーに相談してみましょう。

●利用料金

費用の内訳には、基本料金、特別サービスを利用する時の加算分、介護保険外の自費負担分があります。
基本料金は、ショートステイの種類(施設の種類)によって異なります。また、居室の種類(多床室、従来型個室、ユニット型個室等)や、介護度でも費用が変わります。

●申し込みから利用までの流れ

ショートステイは人気が高くなかなか利用できないこともあります。申し込みの前にケアマネジャーを通じて事前に評判や情報を収集し、見学をするなど十分にチェックしましょう。

❶ケアマネジャーにショートステイ利用について相談
利用目的、いつ、どのくらいの期間を利用したいのかなどの希望を伝え、ご本人の状況に合ったサービス提供事業者を探してもらいます。

❷ケアマネジャーが利用申し込み
利用を決めたら、ケアマネジャーはご本人に関する介護・医療情報を事業者に伝え、居室の空き状況、受け入れ可否を確認して申し込みます。

❸ケアプラン作成
事業者が決まったら、ケアマネジャーが先方の担当者と一緒にケアプランを作成します。ショートステイを利用することで支給限度額が超えてしまうようなら、予算を考えながら他のサービスを調整します。

❹契約、サービス利用開始
ケアプランが決まったら、事業者と契約してサービス利用開始となります。

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軽度認知障害とはどう言ったものでしょうか。進行しない場合もありますか?

●軽度認知障害とは

軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment : MCI)は、認知症を患っていない一歩手前の状態で、健常と認知症の間のグレーゾーン。記憶や判断、実行能力などの認知機能に障害が起きているが、生活を送る上では支障がない状態のことをいいます。

●具体的な症状

・「あれ」、「これ」などの代名詞を使って話すことが多い
・最近経験した事を思い出せないことがある
・約束の日時を間違えることがある
・料理などの作業の段取りが悪くなった
・趣味などに関心が無くなり無気力になってきた

●違和感を感じたら相談・受診を

MCIの人のうち1年間で約1割が、5年間で約4割が認知症に移行することがわかってきています。いったん認知症を発症し進行してしまうと、症状を遅らせることも難しくなります。MCIの段階で適切な対応を取ることで、認知症に進行せずに回復するケースもあります。少しでもおかしいと感じたら医療機関に相談するようにしましょう。

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小規模多機能型居宅介護とはどのようなサービスですか?

自宅での生活を続けられるよう、デイサービスやショートステイ、訪問介護などの在宅と施設を組み合わてサービスが提供されます。小規模多機能型居宅介護を利用する場合、すべてのサービスを馴染みのある介護スタッフから受けられるので、家庭的で安心しやすい環境です。また、24時間体制である点もご家族にとっての大きな安心感に繋がります。ただし、地域密着型の介護保険サービスなので、住まいが施設の所在地と異なる市区町村の場合は利用できないことがあります。注意したい点として、専属ケアマネージャーへの変更が必要なこと、他事業所のサービスは受けられない点が挙げられます。

●小規模多機能施設の内容

運営
医療法人、社会福祉法人など
入居対象
65歳以上、要支援1~要介護5 ※施設と同じ市町村に住民票がある人※65歳未満でも介護認定をうけている場合、利用可能概ね60歳以上※若年性認知症の受け入れは施設に要確認
基本的なサービス
「通い」「宿泊」「訪問」3つのサービス、日常生活上の支援や機能訓練
入居期間
長期間
費用(月額)
3,500円~25,000円(サービス内容により異なります)
医療的ケア/リハビリ
施設により異なります
居室
1~2人の個室※基本は個室

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若年性認知症者専門の入居施設はありますか?

残念ながら若年性認知症の方に特化した入居施設はありません。高齢者の方のための施設を利用することになります。若年性認知症者の受け入れが可能かどうかは、施設に依って異なります。ケアマネージャーを通じて情報を収集しましょう。以下が認知症対応の施設です。

●特別養護老人ホーム(特養)

常に介護を必要とし、自宅で介護を受けることが困難な方のための施設です。個別ケアを目指し、日常生活を快適で安らかに過ごしていただけるよう努めています。入居金は不要で費用はおおよそ7〜15万円(収入などの条件により額が異なります)ぐらい。個室でなじみのスッタフが対応する新型特養では部屋代ともで13万円ぐらいになります。

●老人保健施設(老健)

在宅への復帰が目的で、医師による医学的管理の下、看護・介護を提供する施設です。在宅復帰のための施設という性格上、一定期間で退去することが前提になっています。一般的に入居期間は3~6ヶ月。入居金は不要で、月額費用は9〜20万円前後です。

●介護付有料老人ホーム

自治体の指定(認可)を受けて運営される施設で、サービスと入居費用の設定は施設によってさまざまです。料金は介護度による定額制なので、費用の大きな変動はありません。常駐しているスタッフから24時間の介護サービスが受けられます。

●認知症対応グループホーム

地域密着型のサービスで、認知症高齢者を対象に少人数で共同生活をする施設です。入居条件は原則的には65歳以上で、要支援2または要介護1以上の認知症患者。地域密着型サービスなので、施設と同一地域内の住居と住民票があることが求められます。入居金は施設によって0円~数百万円と大きな差がありますが、100万円くらいまでが一般的。月額費用も施設によりますが、地方や郊外で、10~15万円程度、都会では15~30万円程度が目安となります。

※上記の費用はあくまでも目安です。設備・サービス内容などによって金額は異なります。

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